もとに戻る
 亀山社中から海援隊へ

 亀山社中                        
 元治元年(1864)以降操練所が閉鎖されたため、龍馬と脱藩者の同志たち
は薩摩藩に保護され、鹿児島を経由して長崎にやってきます。 そして、慶応
元年(1865)夏頃、薩摩藩や長崎商人・小曽根(こぞね)家の援助を受け、
日本最初の商社といわれる「亀山社中」を結成しました。

 この団体は、龍馬らが最初に拠点を構えた地「亀山(現在の長崎市伊良林
地区)」と、仲間・結社を意味する「社中」をあわせてそう呼ばれました。
亀山社中の目標は、貿易を行い、交易の仲介や物資の運搬等で利益を得なが
ら、倒幕をにらんだ海軍、航海術の習得にも努めることにありました。

 亀山社中の最大の業績は、慶応2年(1866)に、幕府から武器購入を禁じ
られていた長州藩のために、薩摩藩名義で大量の小銃や蒸気船ユニオン号(
桜島丸・乙丑丸)の購入・運搬に成功したことです。そのことが、慶応2年
(1866)1月の薩長盟約締結へとつながり、新しい時代をひらくための足
がかりとなったのです。

メンバーは以下の19人で、ほかに水夫・火夫等ががいました。
  坂本龍馬、近藤長次郎、千屋寅之助、高松太郎、新宮馬之助、池 内蔵太、石田英吉、山本洪堂、
中島信行、沢村惣之丞(土佐)、小谷耕造、渡辺剛八、腰越次郎(越前)、陸奥陽之助(紀伊)、
白峰駿馬 、橋本久太夫(越後)、佐柳高次(讃岐)、黒木小太郎(因幡)、早川二郎(不明)。



 写真1 亀山社中古写真

 写真2 亀山社中跡:現在は長崎市亀山社中記念館

 写真3 亀山社中跡付近(風頭公園)から長崎展望

 図1 長崎市幕末史跡マップ

 写真4 海援隊士. 左から長岡謙吉、溝渕広之丞、坂本龍馬、山本洪堂、千屋寅之助、白峰駿馬.
   なお、溝渕広之丞は海援隊士ではなく、龍馬と後藤象二郎を仲介し龍馬の復帰を援助した土佐藩士.

 海援隊へ

 亀山社中が発足して2年足らず、薩長同盟実現の側面援助など華々しい業績
の一方で、ワイルウェフ号の沈没や大極丸の代金未払い問題等、多くの難題が
発生し、亀山社中の運営は困難を極めた。                

 そして、慶応3年(1867)、土佐藩重役・後藤象二郎や福岡孝悌、薩摩藩の
西郷隆盛らの協力により、龍馬の脱藩罪が解かれたのを機に、亀山社中は土佐
藩の援助を受け改組され、「海援隊」として発足した。建前としては土佐藩の
外郭団体として運営されたが、実質的には独立しており、脱藩浪人、軽格の武
士、庄屋、町民と様々な階層を受け入れ「海援隊約規」には「本藩を脱する者
、および他藩を脱する者、海外の志のある者、この隊に入る」「運輸、射利、
投機、開拓、本藩の応援」とあり、射利つまり利益の追求が堂々と掲げられて
いた。会社と海軍を兼ねた組織であり、航海術や政治学、語学などを学ぶ学校
でもあった。特に、射利(利益追求)というのは、海援隊が現代の会社のよう
に利益を求め、経営を行うという当時としては画期的な思想であった。   

 本部は小曽根家の別邸に置かれ、主要隊士は亀山社中のメンバーに加えて、
土佐の長岡謙吉、野村辰太郎、吉井源馬、宮地彦三郎、越前の安岡金 馬、佐々木栄、関義臣
の七名が参加、水夫・火夫等が加わり、総員五十名程度と推測されている。

 隊士の殆どは勝海舟に係わりを持つか、坂本龍馬等と共に神戸海軍操練所で
海軍について基礎から学んだ仲間で、航海術・運用術・機関術・算術・天文学
・気象学等を修得し、オランダ語や英語を得意とする者も加わっていた。

 海援隊は慶応三年(1867)四月に発足し活躍していたが、同年末に坂本
龍馬が凶刃に倒れて以降は求心力を失い、長崎派と塩飽派の二派に分裂、
慶応四年(9月8日に明治と改元)閏四月に土佐藩の命により解散した。
後藤象二郎は海援隊を土佐商会とし、岩崎弥太郎が九十九商会・三菱商会
・郵便汽船三菱会社(後の日本郵船)・三菱商事などに発展させた。

           <未  完>

            参考文献
 写真・図面引用先
  写真1 亀山社中古写真:http://homepage3.nifty.com/kaientaidesu/html/taishi4.htm (4)高松太郎〈土佐〉
  写真2 亀山社中跡:https://ja.wikipedia.org/wiki/海援隊
  写真3 亀山社中付近からの展望:http://sky.geocities.jp/tokai_no_katasumi_web/travel/nagasaki_kazagashira_kaminoshima.html とかいのかたすみ
  写真4 海援隊士:http://www.ammanu.edu.jo/wiki1/ja/articles/k/a/i/画像<波形記号>Kaientai.jpg_5e70.html
  図 1 長崎の史跡マップ:http://bakutora.japanserve.com/map-nagasaki.html

亀山社中参考文献
http://www.city.nagasaki.lg.jp/kameyama/outline/kameyamashachu.html 長崎市亀山社中記念館

https://ja.wikipedia.org/wiki/海援隊

http://homepage3.nifty.com/kaientaidesu/html/link1.htm 海援隊のあらまし
http://laughy.jp/1419235521266157040 坂本龍馬が結成した亀山社中 維新後の解散までについてのまとめ


                     →もとに戻る